政治状況を見ながら…あたり前だ!!
2009-03-04


例の小沢代表、西松建設献金問題。

色々、言っている人がいるが、はっきり言って「政治状況を見ながら逮捕に踏み切った」という事は、自分も肯定する。
ただし……

【小沢氏秘書逮捕】小沢民主党 賭けの「強行突破」
3月4日13時17分配信 産経新聞
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【小沢代表会見詳細】(1)「(捜査は)不公正な国家権力、検察権力の行使」 iza ニュース 配信元:産経新聞
2009/03/04 10:31更新
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西松建設献金で小沢氏公設秘書ら3人逮捕
izaニュース 配信元: 産経新聞 
2009/03/03 17:45更新
[URL] 他

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ただし、これは民主党やモノが見えていない人たちが言う「国策捜査」じゃない。むしろまったく「逆」。
『今』じゃなければ、逮捕できなくなるからだ。


「西松の件は、選挙後に逮捕摘発すればよかったはず」

民主党や支持するマスコミ、踊らされるブロガーはこのように言っているが、よく考えて欲しいと思う。

選挙により、民主党が圧勝し小沢代表が総理大臣になる。
この時、「小沢代表第1秘書」を逮捕・起訴する事ができるだろうか?

ちょっと考えてみれば、これが『不可能』になる事は理解できるだろう。

民主党が圧勝した時点で「法務大臣による指揮権発動」もしくは「指揮権発動をにおわせる形での捜査妨害」が行なわれる。
その時点で「巨悪を眠らせる事になる」。

これが、基本的な流れだろう。

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 元々、国策で政治家が捜査介入する場合、「逮捕・送検せよ」という指示はまず100%通らない。

 検察側は「負ければ自分の経歴に疵がつく」ので、8割以上の勝ちが見込めるものしか起訴しないし、逮捕自体、起訴に持ち込める見込みがなければまず行なわない。
 特に、今回のような野党第1党しかもほぼ与党と拮抗している党の党首関係を狙い打つ場合は『よほどの事がなければ確実に勝てる』場合以外、逮捕など行なわない。

 なぜなら負けたら自分達の立場(権威)が徹底的に叩かれる事が確実だからだ(場合によっては首が飛ぶ)。
 だから、どんなに政治家が「ヤツを逮捕しろ」といったところで、絶対に従わない。自分達が「勝てる」と判断した時にしか逮捕しない。「勝てる戦」しか絶対に行なわない。

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 しかし「政治が捜査に介入する」という事がまったく無いのかと言えばそんな事は無い。
 だがこれは、「逮捕しろ」ではなくその逆「捜査を打ち切れ」という介入だ。
 
 「逮捕・送検できるだけの証拠その他」がある。または取れる事が判っている時に、強引な捜査介入を行い、「大物政治家に疵がつかないように」手打ちをさせられる。

 このような「検察不行使」の介入が行なわれるのだ。

 実は、この不当な「仕事をするな」という介入こそが、検察が最も嫌い、最も憎む介入だ。

 司法試験を潜り抜けた検察官は、「法律のプロ」としての自覚・プライドがある。そのプライドを持って仕事をしている。この「プライドの高さ」はすさまじいもので、プライドにしがみつくあまり誤認捜査でも修正する事ができずに冤罪を生み出してしまうぐらい、限度を超えたプライドを持っている。
 それだけのプライドを持った彼らが、いい加減な選挙を潜り抜けた程度の(失礼)「法も知らない」素人政治家連中がのたまう『真面目に仕事するな』命令に従うのは、屈辱としかいいようがない。
 難しい試験を潜り抜けたエリートだからこそ、より屈辱に感じるのだ。

 だから、彼らは「絶対に捜査介入(捜査妨害)されないように」慎重に慎重を重ね動く。
 どこまでも徹底的に政治家の介入を嫌う。


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