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通りすがり ― 2010-05-29 04:13
管理人様の補償についての考えを拝読しました。
管理人様の提案の場合、まず、段階的に支払うという案を実現させるために、売却予定時の価格と処分時の時価の両方を算定しなければなりません。
肉牛の場合、売却時の価格は経験則的に見積もることはできると思うのですが、処分時の時価の算定方法の詳細がすぐに理解できません。
そもそも、育成途中の家畜に合理的な市場価格はあるのでしょうか。私は畜産業に詳しくないのでわかりませんが、製造業でいえば、仕掛品の時価を算定するようなことになります。その場合、時価は、たとえ存在したとしても仕掛品の「処分価格」になり不当に低い金額が算定されることになります。
あるいは、時価は、将来得られる収益をもとにして、そこからDCF法などを利用して割引現在価値を算定するということでしょうか。そうであれば、理解できなくもないですが、２段階の計算を一頭一頭に当てはめる必要があり、極めて計算も煩雑になりそうです。
豚の場合も牛に準じるのでしょうけれど、件数が多すぎて、事務処理の想像が付きません。
さらに、すべてが販売目的の肉牛ではなく、繁殖用の雌牛などもいたはずです。これらは、売却を予定していないでしょうから、処分時の年齢等を勘案して、将来に生むことができた子牛の数などを前提にして価値を算定するのでしょうか。
また、酪農家がいる場合は、乳牛などについても、同様に、将来にわたって生産可能であった牛乳の量などを算定することなどにより価値を計算するのでしょうか。
また、段階的に支払うというのも極めて煩雑な処理になりませんか。理屈は分からなくもないですが、事務上、実現可能なのでしょうか。まず、上述のとおり、１頭１頭につき、処分時の時価と売却予定時の売価を算定して、その差額を求めなければなりません。極めて、煩雑です。子牛を出荷する場合、育成期間は８～１０か月程度だそうです。肉牛の肥育を行う場合は、それにプラス１８～２０か月だそうです。そうすると、すべてを行っているところでも２年弱、肥育のみのところで１年半、子牛のみを出荷しているところでは８～１０か月で、回転しています。それほど長期ではないと思いますが、それでも段階的な支払いにこだわる必要はあるのでしょうか。行政側の予算の都合で、原資が用意できずに、分割払いにならざるを得ないという可能性はあるかもしれませんが・・・。
加えて、管理人様の案だと、現在の財産相当額を補填するにすぎないということになります。今回の事例では、一定期間は操業を停止せざるをえません。理屈でいえば、財産相当額が支払われた後すぐに相当額で原状回復できれば良いのですが、今回の場合は、（強制的な）操業停止期間が含まれますからそうはいきません。この期間の補償額については、不要ということでしょうか。
管理人様の提案の基本的な考え方を要約すると、没収された財産相当額を、当面無収入となってしまう畜産農家に対して生活保障の意味も含めて補償金として支払う（段階的）が、保証としてはそこまでで、その後の復興（原状回復）のためには、貸付金を利用しなさい、ということのように解釈しましたが、そのような理解で良いのでしょうか。
不動産などの単なる所有財産に対する補償ならば、そういう静的な計算方法でも理解できるのですが、経営資源のような営業にかかわる事業資産としての財産の突然の強制没収（と、それによる営業停止）に対する補償の場合、もうすこし動的かつ広範な補償があっても良いような気がしますが、いかがでしょうか。
通りすがりさん コメントありがとうございます。
あくまで「自分個人で考えた案」でしかないので不十分は多いと思います。通りすがりさんのように様々な考え方を出してくれるのは、非常に参考になります。
自分としては、今のところ「処分時の価格」については、対象農家の過去三年分の「実績データ」から、その農家から出荷される肉等についての「グレード」はある程度推定できるのではないか？
（「今年はもう少しよくする予定だった」等の部分は立証できないので、とりあえず保留。３年分の実績で定型的に判断。なら事務処理も多少楽になるかと）
そして「グレード」の推定ができれば、その市場価格もおおよそ決まりますから、もう少し決め細やかな補償額の算定もできるのではないか？
という視点で考えてみました。
当然、違う視点からの考え方も有用だと思います。
事務処理が煩雑になるというのも事実でしょうから、可能かどうか？はその点からももう少し考えてみる必要もあると思います。
後、補償処理を２段階（多段階）に分けたのは、おそらく「一括処理」とすると財政面での負担が大きすぎるのではないだろうか？という視点で考えたからです。
「操業停止期間中」の補償については、 「将来売却する事を前提」とした牛等は、「将来の利益」補償として補償できるのではないか？と考えていました。
で、繁殖用等や他の部分については、
実は、そこまで考え付かなかったので「とりあえず思いついたものだけ書いた」というのが実情です。
基本的に私としても、実際の「操業停止期間中」の補償などや、 また「もう少し動的かつ広範な補償」という考え方はアリだと思います。
（とはいっても、考え付かないのですが）
>管理人様の提案の基本的な考え方を要約すると、没収された財産相当額を、当面無収入となってしまう畜産農家に対して生活保障の意味も含めて補償金として支払う（段階的）が、保証としてはそこまでで、その後の復興（原状回復）のためには、貸付金を利用しなさい、ということのように解釈しましたが、そのような理解で良いのでしょうか。
基本的に今の時点ではそのような解釈でよいと思います。
これは、記述したとおり「全部奪い取って、全部お金を与えたから解決」という方式だと「その後やる気が起きなくなる」という可能性を考慮したからです。
ただ、「貸付金」部分については、後の返済時に「リスケジュール」をする事ができますので、将来の時点で状況を見ながら「債務免除」などを行い「実質全額補償」という道もアリだと思います。
「貸す」か「補償する」かの２元論でなく、
とりあえず「貸し」にして、「場合によって」は「補償」に切り替える、という弾力運用の手もあるのではないか？
という事で考えてみました。
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とはいえ、あくまで「今の考え」でしかないのでこれが絶対という事は当然ありません。
参考になる意見があれば、当然、変わっていくでしょう。
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参考になるご意見ありがとうございました。
こんばんは。
せっかくの発信なのに現場の人たちの反応が薄いですね～
もっと自分達の現場のことは自分達で考えていかないと。
こういう時こそ政治の出番ですから。
補償、大事ですよね。
個人的には新しく家畜を買うときに補助をしてあげて
安く買うことができれば、精神的にも心強いかなと思います。
それと補償はもちろんなのですが、今後また起きた時のための予防策も合わせて大事と思います。
今の技術で、ウィルスを完全に閉じ込められて外に逃がさない大型貨物機みたいな乗り物は開発できないんでしょうかね？
普段は航空自衛隊で使ってもらうことにして。
生物兵器テロ対策にもあわせて使えるとちょうどいい
ですよね。どっちも万一の備えですし。
人為的な初動ミスはまた起こりうると思います。
そうなった時に、被害拡大防止と同時に
シロの可能性のある種牛・種豚をできるだけ細かい区分けでウィルスも含めて完全隔離することができたらどうかな、と。一頭一頭別に隔離できればベストですよね。
今の技術を駆使しても難しいのでしょうかね？
オサムさんコメントありがとうございました。
>今の技術で、ウィルスを完全に閉じ込められて外に逃がさない大型貨物機みたいな乗り物は開発できないんでしょうかね？
普段は航空自衛隊で使ってもらうことにして。
生物兵器テロ対策にもあわせて使えるとちょうどいい
ですよね。どっちも万一の備えですし。
「完全」とはいえませんが、バイオハザード対象や核燃料、化学薬品等の危険物の運搬等についての技術は自衛隊にありますから、おそらくある程度「隔離運搬・保護」は可能だと思います。
ただ、今回の問題の一つは、「広範囲に拡散後」に自衛隊要請等の対応が始まってしまったことだと思います。
「拡散前・小規模段階」であれば、症状発生した数頭の家畜およびその周囲数１００ｍ圏内を完全隔離かつ経過措置という対応でなんとかなったのかもしれません。ですが、何より、その点での「対応が遅れた」。
この結果、「感染拡大」ということになってしまい、今は完全に後手後手に回っている状況です。
こういうと「県を批判するのか！！県に責任転嫁するのか！！」等、安易に感情論で批判する人がいますが、これは『責任』の問題ではありません。
まず「失敗したから拡大した」という『事実』をしっかりと認める事をしないといけないのです。
その上で、「今後失敗しないために何を修正すべきか」という事を冷静に考えなくてはいけないと思います。 （責任論はその後で考える事）
※ ちなみにこう書くと、さらに「民主党政権だから」とか「国の官僚が無能だから」などと安易に「対応した人が悪い」論になる人がいますが、それはさらに論外です。
（まあ、民主党は無能だととは私も思いますが）
「人を変えたら二度と失敗しない」というなら別ですが、そんな事はありえません。「失敗した原因」は「対応した人」だけにあるわけではないはずです。必ず「直すべき点」が「人」とは別に存在します。
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もしかしたら、最初から「自衛隊を隔離のために活用する」という要請をしておく手もあったかもしれません。
ところが、まず自前の人員・次に周囲からの補助・最後に自衛隊、と自衛隊要請が最後になった。自衛隊を「最後の手段」としてしまった。
これはマニュアルの不備もありますが、私としてはマニュアルを元にした想定訓練を、国も県も十分にしていなかったのではないか、とも思います。
もし想定訓練を何度もしていれば、どこかで「ちょっと遅いのではないか？自衛隊要請はもっと前でもいいのではないか？他にも改善点はあるのではないか？」という事に誰かが気付いていたのではないか、と思います。
ところが、「マニュアルがあるから」と安心してしまった「マニュアルどおりやれば大丈夫」と安心してしまった。
「マニュアルどおりやればどうなるか？マニュアルどおりできるのか？」の確認、「マニュアルのあらさがし」を十分にはやらなかった。
その気の緩みが今の結果なのではないだろうか、そのように私は思います。
「これで十分」ではなく、「もしかしたら」を忘れてはいけなかった、そう思います。
（これは、中田宏さんも言われています。
「危機管理は過剰でもＯＫ」口蹄疫対応を批判
5月23日12時49分配信 産経新聞
民主党だけでなく、官僚が鈍ってしまったことも批判されています。）
これは、国・県、それぞれに責任がありますので「国が悪い・県が悪い」という論理をぶつけあっても意味が無いので、私はここでは省きます。
ただ繰り返しますが、どれだけ非常事態のマニュアルがあろうと「その訓練をしていない」場合は、あまり意味がないと考えます。
これは防災訓練等でも同じ。
非常事についてはある程度「訓練」が大切です。
ところが、どうもこの口蹄疫関連については「訓練」した形跡があまりない。
(省略されました)
TAKE（管理人）さま
返信ありがとうございます。
話が政治全体に飛び火したのは、政治情勢とも無関係ではなさそうですね(^_^;)
責任のなすりつけあいや工作・足の引っ張り合い、「助けて～」という陳情は一生懸命やるのに建設的な話になるとシーンとしてしまう。。
この国民あって、この政権ありといったところですね。
ちょっと脱線しますか。
アメリカを怒らせると何より怖いですよ。
彼らは「正義」や「同盟」「信頼関係」は凄く尊重しますから。
「スジ」を違えていくと本当取り返しのつかないことになりますよね。
鯨だけでなく、トヨタに対してのバッシングなどにも少し今までと流れが違ってきたな、というのが見えます。
このままだと『日本人』 ＝ 経済は頑張って稼ぐけど
政治はいいとこどりのわがままばっかでムチャクチャで
信用のおけない人種
という認識になっていきますよね。ホント。
子どもじゃないんだから。
国の経営、もっとしっかりしましょう、と。
自分の周りのこと以外のことももっと考えて行動していかないと。
みんな、目を覚まして！！
まずは命をはっているアメリカ軍の人たちに対して敬意を払いましょう。
彼らが日本にいてくれる。
これって凄く心強いこと、嬉しいことですよ。
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