アニメ粗製濫造時代
2008-07-27


さて前にも話したが、私は結構アニメ好き。

というか、アニメにどっぷりつかって大人になったので、今でも結構見ている方…だった。

が、今はちょっと「また」離れそうだ。

昔、ザブングルやボトムズなどなどサンライズ系が色々あって、またミンキーモモから始まる魔法少女ブームとかあった。
その後、アニメブームが火がついたように広まり、色々な雑誌が立ち上がり、今で言うオタクの初期版なども生まれていた。
(私もある意味オタクだけどね。OUTやファンロード読んでいたし)


が、このようなブームが来ると、「売れるから」という粗製濫造が始まる。

とにかく作って一発あててキャラグッズが売れればいい。と瞬間的に目を引いて視聴者の購買意欲が高まるだけの「一発屋狙い」があふれ出す。

そのような業界は、やがて「悪貨が蔓延する市場」となって衰退しはじめる。

すると、見ていた中でも「ある程度しっかり見ている」人だけ先にさって(他のエンターテイメントにシフトする)、残るのは「のめりこんでいる」ディープで幅の狭いファンだけとなる。
彼らは自分がのめりこむ世界に無尽蔵にお金を消費するが、彼らコアなファンがお金をつぎ込めなくなった時、そこには「誰もいない」草一つ残らない荒野だけが残っている。

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まあ、これはアニメだけに限った話で無く、どこの業界でも同じこと。
ただ、関連グッズとか関連市場まで含めると、他のエンターテイメントよりも広い市場を持っているアニメ・漫画界が、一番激しい上下動を繰り返している。

で、アニメ界は、はっきり言って衰退を始めたと言っていいだろう。

数年前から、「アニメが世界に輸出できる日本の商品だ」などと政府系は言っているが、はっきり言って「もう遅い」。

今、とても多くのアニメが出ているように見えるけど、実際は、粗製濫造が過ぎた結果、明らかに「商品」としての質は完全に低下している。
「その時の雰囲気だけ」で関連グッズが売れているに過ぎない今の状況は、完全に前のアニメブームの終焉の時と同じ流れだろう。

……というか、その時期になると出てくるのが「マクロス」という所がある意味、暗示的な気がする。

「マクロス」は終焉の合図なのかもしれないな。

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それはともかく、今日書いた理由は「コードギアス」があまりにも『終わっている』からだ。

まあ、コードギアス自体は作品としてはそこそこ「だった」のだけど、今、ギアスを取り囲んでいるファンサイドも含めてひどい事になりつつある。
種死でも現われ始めていたし、00でもさらに加速していたけどね。

ストーリーやキャラ設定が完全に破綻しているにも限らず、それを無理に推し進めている製作サイド。その破綻を「感じているのに」目をそらして応援する狂信者ファンサイド。

実際、今回の話を見れば、どうみてもルルーシュは「DV野郎」、DVに走る男の典型的なパターンでしかない。
なので、彼を肯定できる人間が私にはよく解らない。
単に、カッコいいからとか見た目だけの派手さで話が進んでいる気がする。

このまま、崩壊したご都合主義的ストーリー展開をするようでは話にならないんだけどなぁ。
『自分の主義主張があって、作品をぶち壊す』クリエイターならまだ認めるけど、『売れ筋を守るために、作品をぶち壊す』ようでは完全に終わりだろう。

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後、一発か二発はそれでも「いい作品」が生まれるだろうけど、全体に衰退傾向に入ったこの業界。
過去の資産を利用した、リメイクやパート2ものが増えてきたのを見ても、もう限界は突破していると思う。

さて、次に復活するブームはなんだろうか?

今、深夜系などを見ると、去年ぐらいまでは(ストリート)ダンサー系が、去年からはアマチュアバンド系の再興にシフトしているように思えるのだが。


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