中立性無き第三者委員会、やっぱり「できレース」
2011-10-20


佐賀知事、九電社長から「進退は尚早」と助言
読売新聞 10月19日(水)12時44分配信
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読売新聞 10月19日(水)12時44分配信

佐賀知事、8月に辞任覚悟していた 九電やらせ問題
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配信元:産経新聞 2011/10/18 09:44更新

 第三者委員会が、最初から「政府に都合の良い佐賀県知事叩き」をするために「結論ありき」で動いていた事が明らかになった。

 いきなり何を言い出すかと思う人もいるだろう。
 だが次の点について考えてもらいたい。
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 今回の新聞やテレビ等マスメディアは、「第三者委員会初会合の日」に「九州電力から助言を得ていた」事によって『九州電力と佐賀県知事の不透明な関係』を問題視する報道を行っている。
 だが、少し考えて欲しい。
 第三者委員会の初回会合『当日』に『佐賀県知事』と『九州電力』がやり取りしている事を問題だと言っているが、ではその「前日」の行動はどうなのだろうか。
 判りやすくいえば、第三者委員会の初回会合『前日』に『佐賀県知事に対し個人的に助言を』したの『誰』なのだろうか。
 
 次の記事をよく読んでいただきたい。

> 知事によると、真部社長からの電話は、初会合が始まる直前の同27日昼に2、3回あった。
>真部社長は、第三者委の委員長を務めた郷原信郎弁護士が前日の26日に知事に辞任を促したことを受け、知事に連絡を取り、知事は「私も事実関係を調査する」と答えたという。
(読売新聞) 

> 郷原氏はまた、第三者委がやらせの発端になったと認定した九電幹部に対する古川知事の発言について、九電側が残したメモを電話口で読み上げると、知事は「そのような発言をしたのは事実。表に出れば私が玄海原発の再稼働に突っ走ってきたと思われる」と述べたと答弁した。第三者委の発足前日の7月26日、福岡市で個人的に古川知事と会談し「早期に辞任した方がいい」と促したが、知事は拒否したという。
(産経新聞 izaニュース)
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 「当日」に「九州電力と」やり取りした事が問題だというのであれば、「前日」に「郷原氏」から「辞任が促された」事には問題が無いのだろうか。

「不利益な結論を出すので、その前に辞めておいた方がいい」
 第三者委員会の開かれる前日に第三者委員会委員長が、相手方にそのような発言を行う。
 これは「委員会が始まる前」に「委員長はすでに結論を持っていた」という証拠に他ならない。

 しかもさらに問題なのは、「郷原氏」が「前日に辞任を促す」という『行為』そのものにある。

 中立性を保たなければならない「委員長」が、「個人的」に「委員会前日」「行動を促す」(辞任を促す)というのは暴挙でしかない。
 これで、どこに「第三者委員会は中立性を保っている」と言えるのだろうか。
 第三者委員会が「偏向した委員会であった」事を、委員長自らが証明してしまっているのだ。

 このような状況で、このまま第三者委員会の報告が「中立的見地からの報告」と判断することは社会的に許されない事でしかない。
 郷原氏はすみやかに第三者委員会委員長の座を返上し、第三者委員会はもう一度中立性を保った会議を行うべきだと私は考える。

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 それにしても、郷原氏7月30日の段階で様子見をして擁護したのはやっぱり失敗だったと、自分でも思う。
 確かに聞くべき点もあるとは思うが、この人の著作やテレビでの発言の底の浅さが本当は大嫌い。
 とはいえ、一応、周囲やネットで叩かれる事も少し考慮してしまったため、お茶を濁して擁護したのだが、今になってとても後悔。

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