新年明けましておめでとうございます。
2010-01-01


本年も、好き勝手に思うままブログを続けていく所存ですので、おつきあいの程、皆さまよろしくお願いいたします。

 さて、新年一発目から批判めいた事はいいたくないが、相変わらず「綺麗に見える」日本語を羅列して「綺麗そうな」発言をしているだけなので、ちょっと一言。

鳩山内閣総理大臣 平成22年 年頭所感
[URL]


 気になったのは、中段
「一方で、一部に内閣の指導力について多様なご意見があることも承知しております。」
と言っておきながら、「しかし、ご理解をいただきたい〜」と続けている点。


何がおかしいかといえば、よく文脈をたどるとこの発言は、

「指導力不足の批判がある」という事の反論として、

「政権交代」があったこと
「百家争鳴状態」にある(広く自由活発に意見が述べられている)事
「政策決定のプロセスを、大胆に開示していく必要がある」事

 を理由にしている。


 これは、明らかに「指導力が不足している・決断力が劣っている」という『本人の資質』の問題を『周辺状況の変化』の問題にすり替えようとしているに過ぎないことがわかる。

 確かに、広く議論をするのは構わない。
 熟慮するのは構わない。

 だが、決断するのは総理の役目であり、部下に支持するのは総理の義務だ。
 周りが何を言っていようと、どのように考えていようと「決断する」のはトップのみに許された権利であり、責任だ。

 それを相変わらず「周囲のせいで」と他人のせいにする。

 このような発言を公式に行っている時点で「トップとしての決断力不足」を世界に知らしめている事に気がつかない。
 これも明らかに問題だ。

 このような総理の下で進む日本の社会。

 政府の信用力が失墜している中でのこれからの一年を考えると、冒頭で自分が述べた「おめでとう」という言葉自体も、鳩山総理の発言と同じような単なる美辞麗句でしかなく空々しく聞こえてしまう、という事が少々残念なところだ。
[政治]
[社会]

コメント(全3件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット