明確な基準 3 − 何という「フェイント」
2009-03-20


フィリピン人一家強制退去問題は「しかたがない」のか
2009年3月18日
− いまどきのオトナ、いまどきの子ども 著者:早川 玄+X(エックス)
(日経BP)
[URL]


まず上記記事を、『最後まで』読んで欲しい。

ネタバレになるので、『最後まで』読んでから、絶対、この先を読んで欲しい。

----
読んだね?

ホントにネタバレだよ?

-----
-----

いわゆる、この記事、『「子どもの権利条約」を元にもっと配慮を』記事。

「子どもと親が離れて暮らすのはかわいそうじゃないか」「親と暮らせるように配慮した方がいいのじゃないか」といういつものお話。

……ああ、日経BPも「お涙頂戴の記事」をまた書いたのか。
普通、そう思うだろう。私もそう思った。


で、いよいよクライマックス。


>「人道的配慮」とか称して「子ども一人で日本に残る」を選択させるのには反対である。なにも「配慮するな」というわけでなない。選択させる条件が、「子どもの適正な状態」ではないのだから「人道的配慮」とか称して「子ども一人で日本に残る」を選択させるのには反対である。なにも「配慮するな」というわけでなない。選択させる条件が、「子どもの適正な状態」ではないのだから、「人道的配慮には『子どもの適正な状態をオトナがつくり守る』はふくまれないのか」になってしまう。極論すれば、「配慮」としながら実際には「子どもの権利など無視」としか思えない。

 ほんとうに「人道的配慮」をするならば執行猶予はどうだろう。つまり「親と子どもは引き離してはいけない。したがって子どもが18歳になるまで、強制退去は猶予する。でも、その時が来たら、問答無用で強制退去」である。それが「子どもの適正な状態」を、つくり守るオトナの「配慮」ではないだろうか。

-----

ああ、来た来た。結局この手の論理か、むかつくなぁ。後で自棄酒でも煽るか。

と、いらつきながらも、最後のページをクリック。

……が、

>そうなると、ひとつの発想が再びうかんでくる。(略)

> 「親と子どもは引き離してはいけない。だから家族全員を強制退去すべき。帰って困難に直面しても、家族一緒なら乗りきれる」である。


えぇぇぇぇ!!
何、その超フェイント!!

おま、ここまで来て「実はこっち側」かよ!!
何、その『オチ』

「日本で、子どもが親と離れて暮らすぐらいなら、幸せのために国に子どもも帰せ、それが子どもの本当の幸せだ!!」

確かにその論理、ある意味、無茶苦茶あってる。
それも「アリ」だと思う。


でも、「それ」を、最後の最後で持ってくるかぁぁぁぁ!!
ここまでの前フリから、その大どんでん返しをかますのかよ!!

何、その同情論引っ張りつつ、最後の最後での「うっちゃり」

すげぇぇぇええええ!!
一気に、酒が美味くなりそうだわ(大爆笑)


いや、冗談抜きで、ほとんどの人が騙されると思う。
こういう文章書ける人って、いいなぁ
[法律]
[社会]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット