公表して誰か得をするのか?
2008-12-04


内定取り消し企業公表を=首相に雇用対策要請−連合会長
12月4日18時11分配信 時事通信
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さて、この問題。
法的問題などについては、まずこちらの方のブログを読んでいただきたい。

「企業法務マンサバイバル」
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 単なる「感情論」に流されるような事無く、法的な部分その他について極めて判りやすくそれでいてポイントを抑えてあり、一般の人が読むには適切な記述だと思う。


……で、ここから辛口になるのだけど、

 ネットや今の社会、単なる感情論による「企業が悪い」「政治が悪い」「官僚が悪い」と、「大きな組織=悪・小さな個人=善」という単純な善悪2元論が、それなりに力を持ち始めているような気がする。

 そもそも今回の公表要請自体、その意図が不明だ。
 公表する事に何の意味があるのだろうか?

 単なる「魔女狩り」をして憂さを晴らしているとしか見えない。

 内定取消者数はともかく、「今年の雇用実績数」そのものは来年の就職活動においてほとんどの企業が公開するはずだろう。
また、雇用予定者数自体も公表するだろう。

なら、来年の就職活動者は「その数字」を見て判断すればいい。

「今回、何名の方が内定取消になった」という情報など、今後の就職活動に必要だろうか?

 内定取消しについては「そもそも多めの見積を出していた企業が悪い」という意見もあるだろう。
「だから、そのような企業は公表すべきだ」
その意見も理解できなくも無い。

ただ、今回の状況。元々、予測できていた人はどれくらいいるのだろうか?

したり顔して「そんな事、予測できていた」という人もいるだろう。
それは、自分も「予測していた1人」だから否定はしない。
 『ゆとりローン弊害』を見てきた人なら、サブプライムの崩壊は予測できていたし、リートなどの「証券主義」が蔓延した結果、「債権が他の債権の価値を産む」という実態のないマネーゲームの危険性も判っていた。また、石油問題について言えば、オイルショックなどをちょっと勉強した人や、オイルダラーの動き・思考などからも多少予測できたはずだと思う。

だが、それでも予測は外れる事がある。
人間が神様で無い以上、予測が外れるという事は、ある意味「仕方が無い」事だ。

だから、今回のような突発自体において、「予測を外した人」を責める事はできるだろうか?

私は「できない」というより、「責めても意味がない」と思う。


また、予測が外れ、最悪な結果が出たとする。
その時、人はどうしたらいいのだろうか?

単に、予測を外した人をなじってわが身の不幸を嘆けばいいのだろうか?
予測を外して失敗した人を責めて、責任を取らせれば解決するのだろうか?

 そんな事では、何も解決しない。

 ただ「単なる憂さ晴らし」に時間を浪費し、結局、問題は目の前に残ったまま。 全員で「罪の擦り付け合い」をして、その「根本の問題」は解決しないまま。

 いい加減、この手の対応や騒ぎにはうんざりするのだが、どうにかならないものだろうか。

今、必要なのは、単なる憂さ晴らしで厳しい状況から目をそむけるのではなくて、例え苦痛であっても「目をそらさない事」だろう。

そして、『冷静に』対処を考えるべきだろう。

それができなければ、また「無駄に時間を浪費」し、「救える者すら、無駄に疲弊する」だけで終わってしまうだろう。


色々な「考え方」がある事はいいと思う。
だけど「考え」よりも「感情」を優先させるようなプラン。
それだけは取るべきじゃ無いと思う。


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