童話「立派な王様」
2008-06-18


昔々、ある国で、民が飢え苦しんでいました。

でも、そんな民を見ていながら、お城づとめの役人達は毎日税金を取り立てて、自分達だけはいいものを食べていました。

そんなところへ、ある日、若い「英雄」がやってきました。

若い「英雄」は、民の声を聞き新しい王様になりました。

新しい王様は城の役人を集めて言いました。

「今までのお前達のやり方では民が苦しんでいる。
 だから私の新しいやり方でやる。
 しかし、だからといってお前達の意見を聞かないという訳ではない。
 お前達の意見も聞きたいから、毎朝会議を開こう。」

突然の王様の命令です。
それまで惰眠をむさぼっていた役人達は、あたふたとし始めました。

次に、王様はいいました。
「まず民のために、自分達も粗食にしよう。
 お前達だけではない。私も同じように粗食にする。
 私の個人的な活動も、自分の今までの財産でやる。」

これを聞いた、太っちょ役人が言いました。
「王様、それでは私は飢えてしまいます。私達のことも考えてください」

王様は言いました。
「民はもっと飢えている。民の事を考えたことはないのですか?」

確かに王様の言うことは最もです。
ですが、太っちょ役人はそれでも不平を言っていました。
太っちょ役人は必死でした。
「ダイエットになる」と考えることもできず、自分がおいしいものを食べられなくなる事ばかり不満を言っていました。

すると王様は今度はこういいました。

「そんな不満は聞きたくない。不満を言うぐらいなら城から出て行けばいいだろう」

これを聞いた周りの役人はは思いました。
「なんて素晴らしい事を言う王様だろう。この王様のために一生懸命働こう」

そして、この国は良い国になりました。

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なんて素晴らしい童話でしょう。心が笑われます。
この童話を賛同できる人がいたら、きっと良い友達になれると思います。

冗談はともかく、この童話、どこかおかしいと思いませんか?

そう、
>すると王様は今度はこういいました。
>
>「そんな不満は聞きたくない。不満を言うぐらいなら城から出て行けばいいだろう」
>
>これを聞いた周りの役人はは思いました。
>「なんて素晴らしい事を言う王様だろう。この王様のために一生懸命働こう」

この部分です。

こんな事、まともに考えたら『ありえません』
逆にやる気が落ちるのが、普通の感覚だと思います。

どうでしょうか?

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童話その2


昔々、ある国で、民が飢え苦しんでいました。

そんな民を見ていながら、お城づとめの役人達は毎日税金を取り立てて、自分達だけはいいものを食べていました。

そんなところへ、ある日、若い「英雄」がやってきました。

若い「英雄」は、民の声を聞き新しい王様になりました。

新しい王様は言いました。

「今までのお前達のやり方では民が苦しんでいる。
 だから私の新しいやり方でやる。
 しかし、だからといってお前達の意見を聞かないという訳ではない。
 お前達の意見も聞きたいから、毎朝会議を開こう。」

突然の王様の命令です。

それまで惰眠をむさぼっていた役人達は、あたふたとし始めました。

まず最初に、王様はいいました。
「まず民のために、自分達も粗食にしよう。
 お前達だけではない。私も同じように粗食にする。
 私の個人的な活動も自分の今までの財産でやる。」

これを聞いた役人達は「粗食に耐えられない」といいだし一悶着がありました。
でも、それもお互いに納得してみんなで頑張る事にしました。

それからある日、王様はいきなりいいました。


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